源氏物語の花34・きく
第三十三帖 藤の裏葉
紅葉の六条院へ令泉帝と朱雀院が
揃って行幸し、華やかな
宴が催される。
光源氏の和歌に続き
太政大臣が詠む。
~紫の雲にまがえる菊の花
にごりなき世の星かとぞ見る~
(紫雲と見間違うほどに
尊い菊の花のようなあなた=准太政天皇は
この平和で聖なる御代の星でありますよ。)
紫雲(しうん)とは
紫色のめでたい雲
「めでたいしるし」で
「念仏行者の臨終などにあたって、
阿弥陀仏がこの雲に乗って來迎するという」
と書かれている。
by komura_biju
| 2024-11-09 16:31
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